『星曼荼羅』

本年の最後の仕事も『星曼荼羅』でした。
今回は、二十八宿像を密教占星法を参考に仕上げました。

この様に伯舟庵では、常にご要望にお応えするよう努めております。
資料では彩色されていないものが多いので、手のカタチや持ち物を模範としその他はお任せいただきました。

日本全国クリスマス寒波で、伯舟庵も真っ白になり、静かに年末を迎えようとしています。

「アサギマダラが来た!!!」

数年前、箕面の友人が庭に植えている藤袴にアサギマダラが来る話を聞いて興味深く感じていました。旅する蝶アサギマダラです。

この春ふと思い出して、フジバカマを5株ほど伯舟庵の庭に植えました。

秋になって、まさかのアサギマダラがふわふわと。
2日ほどは、お腹が空いていたのかフジバカマから離れず、
日中はずっと蜜を吸っていたようです。
3日目、ふわふわ飛んだり、フジバカマに止まったりしていましたが午後になって空高く舞い上がり、どうやら出発したようです。

和泉葛城はコースではないと思っていましたが、
来年も来るようなら、迷い子の為に山の上のホーリーバジル畑のひと畝にフジバカマを植えようかなと考えています。

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カテゴリー: 日記

奈良ベルコ駅前ホール 『秋の感謝祭』

奈良ベルコ駅前ホールにて『秋の感謝祭』のお手伝い。

体験会場にて絵写経をしていただきました。

短い時間でもできるように用意したのはかんたん絵写経の
「お地蔵さん」「恵比寿天」

宗派も様々で、絵写経をみるのが初めての方も多かったのですが、
塗り絵ブームが定着しているおかげか、たいへん喜んで頂けたようです。

仕事では描く機会が少ない、可愛いお地蔵さんの人気に驚かせられました。
お地蔵さんはとても身近なのですね。

『ホーリーバジル(トュルシー)』

今年もホーリーバジル茶を作る季節となりました。

修験道とアーユルヴェーダとのご縁で熊野地方からやってきたオオヤトュルシー種です。

春から秋、伯舟庵の庭はホーリー庭となります。

身体に良いから、和泉市に小川(こがわ)から広めてね。と苗をくれて、土作りと茶作りを教えてくれた熊野のガイド須賀さんは、ちょっと頑固だけど公明正大で温かい世話好きな方でした。

須賀さんの畑は海風と陽の光が強い潮岬の山で、作物もダイナミックに育ち、小川初のお茶を飲んで「谷で作ると優しくて香りがいい」と言っていたのに突然の他界で、もう感想は聞けなくなりました。

しかしながら世の中繋がっていくもので、今は子供たちが山の畑で
何やら土壌改良しながら工夫しながら毎年スクスクと育てています。
アダプトゲン認定のホーリーバジルは血圧が一定するようで、
今では友人や親も飲むようになりました。
飲む人の顔が見えると励みになります。
今年も【小川クック】の製品として立派にお茶となることでしょう。

干したホーリーバジルにミツバチが来てブンブンいうのも可愛いものです。
そういえば日本蜜蜂に興味を持ったのもホーリーバジルに色々な種類の蜂たちがきていたからでした。
いろいろな縁を懐かしく想っていると、この世は諸行無常ですが、「無」の中はいっぱい詰まってるなあ。と感じます。

小川農園のやぎたちも元気に育っています。

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カテゴリー: お品

高野山大学文学部教育学科

令和3年4月に高野山大学の文学部教育学科が河内長野市の新キャンパスでスタートしました。

小学校・幼稚園・保育園の先生を育成する学科です。
独創的な特長として、学生のうちに地域に出ていき、体験を積み人間力を養うカリキュラムが取り入れられていることです。

地域のマイスター(馬術・農業・林業・様々な文化活動)が先生となるのですが、伯舟庵も日本文化の科目で非常勤講師としてお手伝いをしています。
授業内容は[仏画の講義]と[実技実習の絵写経・写仏]です。
実習の課題としては、各自の内面をみつめ、今の自分に必要なコトバと絵を考え探して、各自のオリジナル絵写経を制作することです。
その絵写経の完成品は終了時に幾枚か持って帰ってもらいます。

それは青春の希望や不安やらの葛藤の中で考えた大学1回生の自分の立ち位置でしょう。

彼らが絵写経を次に描くのはどんな時なのか…。
それは自分なのか誰かに勧めるのか…。

と、先生の心情が少しわかったような感じです。
子育てとはまた違う親心。
日本の未来や世界の平和まで考え及ぶ。
体験して腑に落ちることが多いです。

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カテゴリー: その他

絵写経体験会

河内長野市天見公民館にて絵写経を広める活動をしてまいりました。

今年は定員オーバーの参加者で、年々増えていることを嬉しく思います。
のどかな田園風景、ときおり鶯の鳴く気持ちの良い環境です。
お蔭さまで、皆さま描いている間は静かに超熱中。
終わった後「あっという間でした。」「脳トレになったね。」
「充実した」などと談笑されている姿をみると、笑顔になります。
お世話をしているようで、実は元気をいただいているのは私達かも、と感じます。

【色紙・写仏の塗りかた】

伯舟庵では現在数カ所で、講師の立場で写仏や仏画を描く事を広めています。色紙はすぐに作品として飾れるので喜ばれています。

色紙に如意輪観音を写仏し彩色をしました。
お身体を塗ります。塗りむらを避けるため首飾り等は無きものと考えて一気に肌色を塗ります。
宝冠の化仏も忘れずに塗ります。

肌色より少し濃い赤みの色を作り、お身体の線に沿って塗り
水でぼかしていきます。 お顔の頬にも赤みをさします。
筆に少量の水を含ませお皿のふちでよく水をきり頬部分に水を塗ります。
赤みの色を頬にのせると水にぼけていきますので、
色と水の境目を、きれいな筆で軽く1.2回なぞります。
色紙は紙がもろいので、さわり過ぎに注意下さい。

宝冠等の金色部分は下地として茶色を塗っておきます。
お衣・髪を塗り、輪郭を墨で描き起こします。

金部分は茶色を少し残して金泥を塗ります。
お身体の線を朱色系統の色で描き起こして出来上がりです。

叡福寺 大乗会式 仏画奉納

「叡福寺 大乗会式」仏画奉納

一日目。4月10日

桜舞う爽やかな晴天の下
お稚児さん練り供養にて声明のひびきの中
雅宝の仏画を奉納してまいりました。

お稚児さん達と親御さんとが行列するお姿がうららかで、平和であることがとても有難く感じられました。
伝、聖徳太子の御心が広く世界に広がってほしいと願います。

大乗会式とは、開創された聖武天皇より千三百年の法灯をつぐ太子会式の日の事で、二日目 金堂大法要、御詠歌、献華、三日目 献茶、柴燈大護摩供、餅まき と、行われます。

『取材記事』

ロータリー機関雑誌「ロータリーの友」3月号の“この人を訪ねて”に載せていただきました。

取材はライターさんとカメラマンさんが同年代であった為か、昔話を懐かしく語りだんじり・サーフィンで盛り上がり、楽しく過ごしたまま、そのままの記事となっておりました。
ライターさん曰く、仕事の話は無くてよいそうです。
私達には、まるで伯舟庵の生い立ち記事のように感じられました。

今までの道のりを振り返ると多くの方に支えられ、良いタイミングで助けられ今のカタチとなっております。

人生60年で干支が一周し暦が還ります。
第2の人生としては世間でも言われるように、伯舟庵なりの“お返しの人生”を意欲的に歩んでいきたいと考えております。

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カテゴリー: その他

節分『星祭り』

仏教宗派の中では、特に密教でよく仏画が使われます。
その密教では節分に「星祭り」が行われ「星祭り」法要の本尊となるのが『星曼荼羅』です。

『星曼荼羅』は北斗曼荼羅とも呼ばれ、金輪仏頂尊を中心に北斗七星・九曜星・一二宮・二八宿と3重の宇宙空間を図解化しています。

古来より天体と人間は密接な関係があり影響を受けているとされ、
天変除災、延命等を目的とするものでよい一年となるように星々を供養するものです。

曼荼羅の各星の配置は流派によって用いられるものが違うことがあり、「このように描いてほしい。」と資料を持ってこられます。
各お寺様が星神に適う方法を模索、精察されていることに感銘を受けます。

季節が変わっていきます。
コロナ禍を乗り切り、善き未来へと繋げていきたいですね。

円曼荼羅
方曼荼羅
写真提供:岸和田市寺院様
・2021年納めさせて頂きました。
写真提供:福山市寺院様
・2022年納めさせて頂きました。
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カテゴリー: 日記